八戸クリニック街かどミュージアム 2025年秋期展
没後70年「鳥瞰図絵師 吉田初三郎の魅力」展





昭和100年を迎え、懐かしいの情景やレトロな景観に人気が集まる中、在りし日の街の姿を留めた吉田初三郎の鳥瞰図への注目がますます高まっています。本展は、没後70年記念及び弊館館長による初三郎書籍出版記念として、6年ぶりの初三郎作品のみの展覧会となります。肉筆画・当時の折本・拡大複製など50点以上の鳥瞰図のほか、戦後80年に関連し、初三郎が原爆の様子を描き、現存10数点しか確認されていないグラフ誌「HIROSHIMA」や、初三郎が直筆でその想いを綴った長崎の鳥瞰図も特別公開します。また、昭和14年にドイツから八戸へ旅し日東化学工場を訪れたドイツ人の旅行アルバムが、今年発見されました。新発見となる本資料も展示致します。
ドローン画像も公開予定。

■約1,000点の全国の鳥瞰図データをモニターで閲覧

初三郎の鳥瞰図は、鳥取県と沖縄県以外、全国各地の作品が存在します。開館以来、来場者の方々から、ご自身にゆかりの地域や以前行ったまたはこれから行かれる旅先の鳥瞰図を、是非見てみたいという声が絶えません。そこで、本展では、これまで研究用などで使ってきた弊館所蔵の鳥瞰図データを、大公開します。約1,000点もの画像データを閲覧できるのは、全国でも他にないと思います。是非、鳥瞰図の世界に浸り思いを巡らせ、楽しんで頂ければと思います。



■新発見‼86年程前に八戸を訪れたドイツ人の旅行アルバム

戦前は、国内だけでなく海外との旅行交通網も整備されていき、多くの人々の往来がありました。とはいうものの、その様子は想像するしかなく、ましてや八戸に関係したものはほとんどありませんでした。今年の春、ドイツの古書店から、まだ操業間もない当時の日東化学工業八戸工場を訪れたドイツ人関係者または関係者の知り合いと思われる人物の旅行アルバムが発見されました。そこには、ジェノバからスエズ運河を通って紅海を渡り、シンガポール・マニラ・香港・上海を経て八戸への旅程で撮られた写真がおさめられています。本展では、この貴重なアルバムを初公開致します。




2025年秋期展 「鳥瞰図絵師 吉田初三郎の魅力」展

会期    令和7年10月18日(土)~令和7年11月24日(祝・月)
開館時間  10:00~17:00
休館日   毎週月・火曜日(祝日は開館)
観覧料   大人500円(400) 高校生・中学生以下無料
( )は10名様以上の団体割引料金
八戸市柏崎1丁目8-29   ☎0178-32-7737
後援/八戸市教育委員会 ㈱デーリー東北新聞社 ㈱東奥日報社
コミュニティラジオ局BeFM







10月中旬 発売開始‼ 『鳥瞰図絵師 吉田初三郎の世界』
定価4,620円(税込)

街かどミュージアムが誇る世界屈指の鳥瞰図コレクションの中から、吉田初三郎鳥瞰図を厳選し、BA判の見開きのほか、折り込み両開き観音の特大図版も!街かどミュージアム館長・小倉学が、これまでの展示・研究・講演の経験を活かし、初三郎の魅力を丁寧に紹介しています。 地誌はもちろんのこと、初三郎が鳥瞰図に施した工夫、デフォルメの 、さらには鳥瞰図制作以外の機関誌や地域おこしなど活動も紹介。初三郎という類まれな人物の技や発想力、プロデュース力や人間力がわかります!!

「まっぷる」や「ことりっぷ」など地図や旅行ガイドでなどで知られる昭文社から全国一斉発売