八戸クリニック街かどミュージアム

戦後70年特別企画 八戸 戦後の写真展


第一展示は、街なかが展示場所です。中心市街地の50店舗以上のご協力により、お店のウインドーなどにポスターを貼らせて頂いています。 そして、実はそのポスター自体が展示作品。よく見ると1枚1枚載っている写真が違うのです(展示用ポスター)。それらの写真は、そのお店周辺の昔の街並みか、 そのお店周辺から撮られた昔の街並みなどです。十三日町にも、十八日町にも、寺横町にも、ロータリーの辺りにも……。展示されている写真の総数は250枚を超え、それらには現在のどの辺りの写真かが書かれています。
是非、当時を知る方は懐かしむと共に、当時を知らない世代に想い出を含めて語ってあげて下さい。写真を観ながら語られる皆さんの言葉が、地域や人の生きた歴史の一部です。




  • ロータリーの横を通過する三社大祭の山車。
    屋根の上にも乗っかって、
    凄い人・人・人。この頃は、
    9月のお祭りでした。


  • 通称「トテ馬車」。
    三日町交差点を行く乗合馬車です。
    後ろに建っているのは、
    「青森銀行八日町支店」で、
    現在の「ダイワロイネットホテル」の
    位置にありました。


  • 八日町から三日町方向を撮った写真です。
    一番右の建物辺りが、
    現在の「はちえきキャンパス」。
    奥に目立つのは、
    三日町「三萬デパート」の屋上観覧車です。
    よーく見ると、「たいやき」の看板、
    現在の「あんどう鯛焼き店」です。


第二展示は、主に昭和30年代の人びとの日常を写した写真を展示します。今回の展覧会のほとんどの写真は、和井田登氏(大正9~平成11)が撮影し 八戸市博物館に寄贈されたものです。8,000点にも及ぶその写真には、一度に同じ場所から数分の時間をおいて連続撮影したものが多く見受けられます。 これらは、当時の人々の生活を生き生きと写し出すと共に、それぞれの間の数分の空白が観る側の想像力をかき立てて止みません。連続写真の中にある日々のちょっとしたストーリー、 人物の動きや表情をよく観ていると人物の声が聴こえてきそう、写真の子供たちと一緒に遊んでいるかのような感覚を覚えます。そして、その想像し写真にのめり込んでいる時間もまた、 撮影された時代に身を置き、その時代を実感するひとときではないでしょうか。



  • ホッキ貝採りをする大人たち。
    右の少女も一生懸命お手伝い。

  • ん?
    坊やがこっちにやってくるぞ。

  • お姉ちゃんをじっと見て。

  • そう。ぼくだって出来るのだ!

  • 北洋漁船。数ヶ月、北海へ行く男たち。
    身を乗り出し、家族へ別れの声をかける。

  • 陸は、家族・親せき・
    友人で溢れる。

  • 紙テープがのび、
    船と陸は離れていく。

  • 無事を祈り、涙ぐむ。

第三展示は、小中野・根城・長者公民館で開催致します。こちらも、和井田登氏の昭和30~50年代の写真を中心に、その地区の写真を展示。第三展示では、これらの写真を記憶と共に継承していくために、撮られた写真の場所やそこでの想い出などを地域の皆様からご提供頂きたい思います。

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