その豪快さと遊び心で、日本のみならず、今やアメリカ・ヨーロッパでも人気を誇る、江戸の奇才・歌川国芳。2011年には、没後150年を迎え各地で開かれた展覧会も大盛況で、鏑木清方・伊東深水へ続く画家の系譜の中でも再認識が進んでいます。
今回は、そんな国芳の一大シリーズ「木曽街道六十九次」、目録を含めた完全版全72図を一斉公開します。この作品は、12の版元(出版社)が共同して国芳に依頼し、そのほとんどが嘉永5(1852)年の約4、5ヶ月の間に制作されました。木曽街道(中山道)の各宿場に1枚ずつ絵を描いたシリーズですが、そこは国芳、単なる街道絵 (風景画)にはしません。それぞれに描かれるのは、江戸後期ではよく知られた物語絵。全て宿場名などをもじったダジャレで、画題を決めています。そこには、国芳のみならず江戸時代の知識と遊び心をふんだんに感じることが出来ます。
今回は、青森ではあまり馴染みのない木曽街道の順番にはこだわらず、源平ものや怪談もの、また他の絵師が描いた同じ場面の作品なども交えながら、わかり易くご紹介いたします。160年以上前の美しく摺られた本物の作品を是非ご堪能下さい。
春期浮世絵展 「歌川国芳 江戸のダジャレ旅」
会期 平成28年4月23日(土)~6月19日(日)
開館時間 10:00~17:00
休館日 毎週月・火曜日(祝日は開館)
観覧料 大人 500円(400) 高校生 200円(100) 中学生以下無料 ( )は10名様以上の団体割引料金
八戸市柏崎1丁目8-29 ☎0178-32-7737
後援/八戸市 (公社)八戸観光コンベンション協会 八戸商工会議所
㈱デーリー東北新聞社 ㈱東奥日報社 ㈱八戸テレビ放送 コミュニティラジオ局BeFM
4月25日付と26日付の東奥日報に展覧会の記事が掲載されました。