八戸クリニック街かどミュージアム

夏期映画ポスター展「えっ!? 西部劇と時代劇は繋がっている?」

えっ!? 西部劇と時代劇は繋がっている?

1.真田幸村

 “真田丸”とは、大坂城の弱点を補うために築いた真田の言わば出城。ここから幸村の一隊が徳川陣に撃って出た。あわや家康の首を打ち取るというところまでいくのです。この大坂の陣によって幸村の名前が後世まで伝わることになります。それまでの幸村は九度山(くどやま)に幽閉されており、陣頭指揮を執る機会にはほとんど恵まれませんでした。一生に於いて陣頭指揮を執ったのは2、3回ではないかと言われています。


2.忍術

 猿飛佐助は戸沢白雲斎に忍術を習ったと言われています。もちろん架空の話ですが、“真田十勇士”の中でも一番の人気者。
 立川文庫の小説では幸村を助けて九州に落ち延びる。判官贔屓の私としてはそうあってほしいと思うのですが…。戦国、江戸の世は情報収集が明暗を分けた時代。そこが忍者の活躍の場所でもあったのです。猿飛佐助の次の人気者霧隠才蔵、徳川方の忍者が服部半蔵。他に百地三太夫も取り上げてみました。




3.良き時代の西部劇

 懐かしの西部劇は時代劇と同じく“勧善懲悪主義”でした。言わば水戸黄門や一心太助と同じ。だから安心して見ていられました。その良き時代の西部劇の代表といえば、なんと言ってもジョン・ウェインである。ジョン・フォード監督との名コンビも懐かしい。「アパッチ砦」(1948)、「黄色いリボン」(1949)、「リオ・グランデの砦」(1950)の奇兵隊三部作が特に有名です。


4.西部劇とサムライ

 異色の西部劇といえば「レッド・サン」(1971)や「イースト・ミーツ・ウエスト」(1995)のような作品がありますが、西部劇に影響を与えた監督と作品は、なんと言っても黒澤明と「七人の侍」(1954)。ここから「荒野の七人」(1960)が生まれました。スティーブ・マックイーンの代表作です。さらに言えば、黒澤監督は“マカロニウェスタン”の産みの親とも言えます。マカロニウェスタン第1号はクリント・イーストウッド主演の「荒野の用心棒」(1964)。黒澤監督の「用心棒」(1961)をパクった(?)とされる作品です。黒澤明、恐るべし。ここからさらに和製ウェスタンが生まれるのです。





夏期映画ポスター展 
  「えっ!? 西部劇と時代劇は繋がっている?」


会期     平成28年7月9日(土)~9月4日(日)
開館時間   10:00~17:00
休館日    毎週月・火曜日(祝日は開館)
観覧料    大人500円(400)  高校生200円(100)
       中学生以下無料 ( )は10名以上の団体割引料金

八戸市柏崎1丁目8-29   ☎0178-32-7737

後援   (株)デーリー東北新社 (株)東奥日報社
     コミュニティラジオ局BeFM



吉田初三郎常設展示 


街かどミュージアムは、八戸ゆかりの絵師・吉田初三郎の原画、折図など世界トップクラスのコレクションを有し、初三郎の再評価、周知を活動の一つとしています。




 今回の吉田初三郎常設展は、映画ポスター展「えっ!? 西部劇と時代劇は繋がっている?」に合せ?、戦前の日本と世界の交通の繋がりをみることができる作品を中心に展示致します。
 初三郎の作品は、どこを描いても富士山が見え、時には海を越え朝鮮や台湾なども描かれます。それは、当時の日本領として描き加えられただけでなく、世界を舞台にしたロマン溢れる旅の一時代を象徴しています。横浜からアメリカへ、朝鮮やウラジオストクからシベリア鉄道でヨーロッパへ。航空機が飛び交う現代とは異なる時代、
世界へ注がれたその眼差しを、当時の作品から実感頂ければと思います。



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