世界は広い。
だからどうということもないのだけど、何かをしたくなってもおかしくない。
働くことはもちろん大切である。しかしそれが全てではない。
その先に何を求めているのか。何のために働くのか。働いている間の癒しはあるのか。
人の心が休まるもの。
過去を見つめ未来につながるもの。
それらを包括したもの。
そこに文化を見い出し、芸術を見い出してもおかしくない。
かくしてミュージアムが出来た。
それもこんな日本の、否、世界の片隅に。
知に「疒(やまいだれ)」を付けたのは誰の考えだろうか?
確かに知には病のような要素がある。
人間の知的興味は麻薬のように際限がないからだ。
痴が先か知が先か? 病がとれて知になるのか?
人類の進歩は物事を知る事から始まった。
このミュージアムが皆さんの知的興味を少しでも満足させることが出来れば幸いです。
館長 小倉 秀彦